工務店のWeb集客を成功に導く5つの改善ポイント|よくある落とし穴とその対策
オンライン集客 2025/05/12
はじめに|紹介や下請けだけに頼る時代は終わった
地域密着で堅実にやってこられた新築住宅会社や工務店の多くは、「紹介が中心」「エリア内だから自然と問い合わせが入る」といったこれまでの流れをベースに集客を組み立ててきたかもしれません。
しかし近年は、多くの人が家づくりを検討し始めたとき、まず最初にするのは「検索」です。
エリア名+”新築”や”工務店”といったキーワードで調べられ、そこで比較・判断される時代に、ホームページが整っていない・魅力が伝わらない状態では、大きな機会損失になります。
この記事では、Webからの反響を増やすために「やってはいけない」典型的な5つのパターンを解説し、それぞれの改善策も併せて紹介します。
1. 実績や事例で「選ばれる理由」を見せる
住宅や外構工事など、数百万円〜数千万円単位の契約を検討する際、ユーザーは「過去の事例」を重視します。よくあるのが、完成写真だけを載せて「施工事例ページ」としているケースです。
改善ポイント:
- ・ビフォーアフターの写真を並べる
- ・施主様の要望や課題を一言で添える(例:高齢の親と同居するため、バリアフリーに)
- ・担当スタッフのコメントを入れる
- ・工事の期間や工法も簡潔に書く
これらを加えることで、ユーザーにとって「自分ごと」に近づき、問い合わせへつながりやすくなります。
2. ターゲットに刺さる情報設計を意識する
中小の建設会社でよくあるのが、「何でもやってます」型のサイトです。新築、リフォーム、店舗、エクステリア…と、あらゆるサービスを同列に見せてしまうことで、逆に“何を強みとする会社なのか”が伝わりにくくなってしまいます。
改善ポイント:
- ・ページをサービス別に分け、訪問者が迷わない導線にする
- ・TOPページでは「エリア×サービス」の主軸を明示する(例:「伊丹市・尼崎市の新築注文住宅専門」)
- ・ユーザーの属性ごとに訴求を分ける(例:子育て世帯/二世帯住宅/平屋希望)
情報をしぼることで、「うちにぴったりかも」と感じてもらえる精度が高まります。
3. 問い合わせ導線は複数あってこそ反応が増える
Webサイトにおいて電話番号のみに頼っているケースも、いまだ多く見られます。しかし、多くのユーザーは平日昼間に電話をかけづらく、夜間や休日に情報収集をしていることがほとんどです。
改善ポイント:
- ・資料請求フォームや簡易相談フォームを設置
- ・LINE公式アカウントと連携して、チャット型対応を可能に
- ・「まずは見学予約」などのステップ型CTAを設置
ユーザーが“気軽に第一歩を踏み出せる”ような導線設計が重要です。
4. 想いと実用情報のバランスが大切
「地域に根ざして○○年」「誠実な家づくりを大切にしています」などの想いを語るのは素晴らしいことです。しかし、それだけでは、比較検討の材料としては情報が不十分になりがちです。比較検討する上で、実用的な情報も必要とされます。
改善ポイント:
- ・建物の価格帯や平均予算(例:坪単価の目安など)
- ・施工対応エリアや保証制度の有無
- ・「どこまで無料で対応できるか」など、よくある質問への回答
理念と情報のバランスが大切です。お客様は、感動ストーリーより「安心して任せられるかどうか」を見ています。
5. スマホでも快適に伝わる見せ方を整える
今やWebサイト訪問者の約7〜8割はスマートフォンからです。にもかかわらず、表示の乱れや操作しづらいメニューは、せっかく訪れたユーザーの離脱につながりやすくなります。
改善ポイント:
- ・画像・ボタンのサイズをモバイル基準で最適化
- ・スクロールしても見える位置にCTAボタン(固定フッター)を配置
- ・スマホでも「事例」「金額」「スタッフの顔」が見やすく整理されていること
特に住宅検討層の30〜50代女性は、スマホでの閲覧→家族との共有→比較という流れが多いため、スマホ対応は最重要ポイントです。
おわりに|Webは“営業マン”にも“名刺”にもなる時代
建設業においても、Webの活用は避けて通れません。
たとえ紹介や展示場への来場が多い会社でも、「その前に検索されている」「そのあと比較されている」ことを忘れてはいけません。
ホームページは、24時間働いてくれる営業マンであり、信頼を伝える名刺のようなものです。
自社のサイトが今回紹介した5つのNGパターンに当てはまっている場合、今すぐ改善に取り組むことで、確実に反響アップの可能性を広げることができます。